みなさんこんにちは。楽々園店薬剤師の一ノ瀬です。
とある週刊誌でにぎやかされたこの内容は、多くの読者に影響を与えたことと思います。
そして読者からその身近な方へも、影響を及ぼしているでしょう。
一部の人は、医師や薬剤師の言葉よりも、知人友人親戚のことばに動かされ行動にうつします。
相談に訪れる方は、「雑誌で・・・」「友達が・・・」「娘が・・・」などとおっしゃいます。
こうして何年も飲んできた薬を突然やめてしまった方がいらっしゃるのです。
ここで医療者側の正義を振りかざすならば、 「冠動脈疾患の既往のある日本人ではスタチンを飲むことで心筋梗塞が予防できますよ。」 「横紋筋融解症はおよそ2万人に1人の稀な副作用です。」 「服用したほうがいいですよ。」 なのですが・・・これでは断定的な論調で稀な副作用を示し不安をあおる週刊誌と同じことをしているのではないか?
いちど不安になり疑った薬をまた飲み始めるにはもうすこし別のチカラが必要だと感じます。
薬の副作用と効果を、自分で比較し考えられるようなわかりやすい説明をすること。
そして悩む姿を見守り、不安に思う心を否定しないこと。
不安に思ったら何度でも相談を受ける体制を整えること。
本人がどんな選択をしてもそれを尊重すること。
最終的に飲むか飲まないかを選ぶのは、本人なのです。
私たち薬剤師は「薬のことは薬剤師さんに相談しよう」と思ってもらえる存在になることがいちばん大切だと感じます。 **************
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